ホテルのSNSマーケティングとは?効果や失敗例をご紹介!

新型コロナウィルス感染拡大により、ホテル業界は大打撃を受けました。それでも、生き残りを図れるような対策を練っています。

そのひとつに「SNSマーケティング」があります。この「SNSマーケティング」によって、ホテルにどんな利益をもたらすのか、どんな失敗事例があるのかなどをご紹介していきます。

 

ホテルへの効果

ホテルがSNSマーケティングを取り入れるようになった理由は、若い世代からシニア世代まで世代が幅広い方々がSNSを使うようになったからです。

自分の趣味やライフスタイル、理想としている自分のことをSNSで発信できることから、SNSはホテル業界にとってはうってつけの媒体になります。SNSの利用が増えてきたことにより、ホテルを探す時などにSNSを使うことが増え、そういったことが旅行業界全体に広がってきました。

これまではホテルに宿泊するSNSユーザーに対して、有効なマーケティングでしたが、今のSNSマーケティングでは旅行をすることすら決まっていない方にも有効です。特に、SNSマーケティングで優れているのは、多額の費用をかけずに、ある一定の層を絞ってアプローチができるところです。ホテル業界は、ホテルブランドを軸にして自由に情報発信ができます。

SNSマーケティングでは、自分のライフスタイルや自分のイメージからホテルを探す傾向にあり、価格帯だけではなく、SNSユーザーの価値観に合わせて、ホテルを選ぶようになります。

 

ホテルのSNS運用での失敗

今は多くのホテルがSNSを運用していますが、ほとんどの施設でうまく運用ができていません。SNSユーザーの価値観で選んでもらえるSNS運用ができるように、まずは今あるSNSの運用方法を見直してみましょう。

ここではホテルのSNS運用のよくある失敗をご紹介していきます。

 

1.宿泊者目線ではない発信をしている

多くのホテルでは、SNSユーザー目線ではなく、ホテル側の目線での投稿が見られます。そういうことでは、SNSユーザーの心を掴むことはできません。SNSユーザー側の目線に立つには、「物語性のある投稿」が必要になってきます。SNSユーザーに向けて、その土地でしか見られない景色やそこでしか食べられないものなどを投稿して、擬似の宿泊体験をしてもらうことが重要です。

ホテルの写真を投稿するのであれば、外観やロビー・客室など、実際にホテルを宿泊する際に目にする順番で投稿をすれば、「ここに泊まりたい!」ということをSNSユーザーに思ってもらうことができます。ただ単にコマ切れに写真を投稿すると、そのホテルに訪れたことがないユーザーには、具体的にどんなホテルかということがわからなくなってしまいます。ですので、物語性のある投稿をすることによって、ホテルの予約をしてもらえる可能性が上がるのです。

 

2.ターゲットに沿っていない投稿

SNS運用に限らない話ですが、マーケティングの世界では、「ターゲット」を意識することが非常に重要です。ターゲットに沿っていない投稿であると、SNSを見てホテルまで来てもらえることはあまりありません。

例えば、学生などの若い層に来てもらいたいホテルは、宴会場がどういったところか、近くに遊ぶところがあるかなどの情報を発信したり、家族などのファミリー層に来てもらいたい場合は、お子様連れでも安心して泊まることができるといった情報や、ホテル内でのキッズスペースなどの投稿も効果があります。

世代を問わずターゲットが訪れる場合では、ターゲットの絞り込みが難しいかもしれませんが、「SNSを見て訪れる」というターゲット層で絞り込むことができます。SNS運用でどういったターゲットにアプローチしたいのか、ということを明確にすると、よりSNSを有効に活用することができます。

 

3.予約に誘導しない

SNS運用をただ行なうだけでは、宿泊予約までこぎつけることができません。そのため、予約を誘導する必要があります。予約に誘導しなければ、せっかくSNS運用をしていても意味がありません。

どうやったら予約に誘導できるかを考えなければならないです。SNSユーザーが予約に至るまでにどういう行動をするかを分析しましょう。ほとんどのSNSユーザーは、SNSで自分の気になった投稿を見た時に、そのアカウントの情報を見ます。

どういうところがやっているアカウントなのか・そのホテルはどこにあるのか・どういったポイントがあるのか、などをSNSユーザーは見ています。また、SNSユーザーがwebサイトに訪れた際、予約をしやすいような形作りをすることも大切です。

予約の方法がややこしければ、SNSユーザーは離れていってしまうかもしれません。

 

まとめ

ここでは、SNSマーケティングがホテルにどのような利益をもたらすか、どのような失敗事例があるかなどをご紹介してきました。

SNSを使ってホテルの集客を獲得することは、今は当たり前になってきています。

ホテル側はどういった投稿をするかによって、他のホテルとの差別化を図らないといけません。SNSの時代だからこそ、SNS運用は非常に有効なのです。