ホテルのオートロックで閉め出された方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。オートロックで閉め出されると、かなり焦ってしまいますよね。
ここではホテルのオートロックの仕組みやどんな種類があるのか、なぜオートロックで閉め出されたのか、それをホテルがどう対応するのかをご紹介していきます。
ホテルのオートロックの仕組み
1.シリンダーキー
ホテルのオートロックは。自動施錠型ケースのひとつで、ホテルの客室ドア専用に使われているシリンダーキーです。
扉を閉めると、ラッチボトルで空締まりの状態になり、さらに客室内のノブやバーハンドルが固定され、ホテルキーを使わなくても鍵を閉めることができ、客室内からはいつも開け閉めが可能です。つまり、外出時や退出時には鍵を必ず持って行かないといけないです。
鍵を持って出ないと、部屋から閉め出されてしまいます。ホテルの鍵を紛失した場合は、鍵の代金を払う必要も生じてきます。
2.カードキー
次にカードキーは、シリンダーキーより新しい鍵で、専用のカードをドアについた読み取り部分にかざすことで、鍵が開きます。
カードキーのメリットは、シリンダーキーに比べてフロントのスタッフのルームキーの業務がかなり減ることです。宿泊者がカードキーをなくしても、すぐに再発行をすることができますし、宿泊者の外出時に鍵を預かる必要はありません。しかし、デメリットもあります。
それはカードキーを宿泊者の方に渡す時にはフロントで手渡しをすることになるのですが、非対面や無人化を目的とする場合では、カードキー発行に対応した「自動チェックイン機」を取り入れなければなりません。自動チェックイン機が導入していないと、シリンダーキーと同じように直接の対面でカードキーを渡すことになり、人件費の削減やコストカットにつながりません。
3.スマートロック
ここ数年、カードキーに代わり、ホテルで普及が進んでいるのがスマートロックです。
現在、ホテルではIoTを取り入れており、業務の効率化を図っています。スマートロックのメリットは、物理的な鍵の受け渡しがないので、紛失しないこと、非対面・非接触での受け渡しなので宿泊者にも安心なこと、予約時間に合わせた有効な時間を設定することができ、不正な入室を防げること、無人チェックインが可能になることが挙げられます。
現在のスマートロックでは、数々のメーカーからいろいろなタイプのものが販売されていますが、その中でも使いやすいのが、テンキー型とWi-fi接続型です。
ホテルの閉め出し経験がある方は約2割
とあるメディアが調べた結果では、ホテルのオートロックで閉め出された経験がある方はなんと2割ほどいらっしゃいました。
特に中高年の男性がオートロックで閉め出されることが多いそうです。そんな時に頼りになるのが、ホテルのフロントです。オートロックで閉め出された方の対処をするのも、フロントの仕事なのです。
ホテルのオートロックの閉め出しのきっかけ
ホテルの宿泊者の方は、どういうふうにして、オートロックに閉め出されるのでしょうか。「うっかりしていて…」という回答が多いようですが、閉め出された背景をしっかりと見ていきましょう。
１.自動販売機を利用するとき
自動販売機を利用しようとして、持っていくものはお金だけ、というケースも多いです。自動販売機で飲み物を買って、目的を果たし、部屋へ戻ろうとすると、鍵を忘れた…という具合です。貸し出し備品を借りるときや返すときなども、同じようなことが起こっています。
このように、外に出る理由が気軽なほど、鍵を忘れ、オートロックで閉め出しに遭ってしまうことが多いのです。
２.仲間の部屋に集まろうとするとき
1の時もそうですが、外に出る理由が気軽なほど、オートロックの閉め出しに遭ってしまいます。気兼ねない仲間の部屋に集まって、おしゃべりをして、帰ろうとしたら鍵がない…といったケースもあるそうです。
３.スマートフォンの充電が切れたとき
現在、普及が進んでいる「スマートロック」では、スマートフォンが部屋の鍵の代わりになります。スマートロックは便利ですが、スマートロックに慣れていない宿泊者の方だと、充電が切れるまでスマートフォンを使ってホテルで充電しようとして、結果的に閉め出されてしまう場合もあるそうです。このことはスマートロックの普及に合わせて増えていく現象とも言われています。
ホテルのフロントの対応とは
多くの閉め出された宿泊者の方は、エレベーターホールにある電話からフロントに連絡します。エレベーターホールに電話がなかったり、電話が見当たらないという方はフロントまで足を運びます。そして、宿泊者の方の身元と客室の確認を行ないます。フロントで見かけた記憶のある宿泊者の方でしたら、そのままその方の客室をマスターキーで開けます。
しかし、フロントで見た記憶のない方でしたら、不審者であるという点を忘れてはいけません。不審者ではないことを望みつつ、その宿泊者の方の話を聞き、宿泊者情報に照らし合わせましょう。そして、かなりレアなケースになりますが、ホテルマンが客室巡回中に泥酔して部屋がわからなくなっている方がいたそうです。こういった場合はまずは宿泊者の方の安全を第一にして、身元の確認に努めましょう。
まとめ
ホテルの鍵にもいろいろなタイプがあります。しかし、今現在ほとんどの場合、自分で鍵を持っていないといけません。
「オートロックで閉め出されてしまった」ということは、他人からすれば笑い話かもしれませんが、自分ごとになるとかなり焦ってしまう場合が多いです。
ホテルのオートロックから閉め出されることがないように、きちんと鍵を持って行動をしましょう。
