【進まない民泊のIT化】民泊IT化のメリットと活用事例を紹介

増え続ける外国人旅行者のための宿泊施設不足に注目が集まる民泊

宿泊する側からすれば、ホテルと比べて宿泊費が安いだけでなく、現地での生活が体験できるというメリットもあります。

しかしそんな民泊はIT化が進まず、アナログ作業が多くなっています。

それでも、IT化し続けるこの世界で生き抜いていくにはITの導入は必須。

今回はそんな民泊のIT化が遅れる原因と、IT化することでのメリットをご紹介していきます。

 

民泊のIT化が進まない原因

一番下の人に合わせるという日本の文化

 

民泊のIT化が進まない原因の一つには、「一番下の人に合わせる」という日本の文化が関わっています。

民泊のホストはシニア層に増加傾向があり、また、年齢が高いほどゲストから高い評価を受けているという発表があります。

しかしそういったシニア層はITに関する知識が疎く、民泊業界のIT化を遅らせる原因となっています。

 

近年あらゆる申請がWEBでできるようになっていますが、それでも高齢者をはじめとしたインターネットを使えない人のために郵送やファックスといった申請手段が当然のように残されています。

一方、アメリカなどの先進国では、学習したり物を学ぶというのが当たり前のことです。

 

日本の場合は勉強した人、学習した人が得をするのではなく、学習しなくてもなんとかなるという下に合わせる文化があるため、シニア層が積極的にITを勉強することが少なくなっています。

その結果、シニア層が運営することの多い民泊ではIT化が中々進まないのです。

 

私たちが学校で算数や国語を学んできたように、何事も勉強なしにはできません。

苦手意識を持たず、積極的に新たなことを学ぼうとする姿勢が大切です。

 

何から始めていいか分からない

 

民泊のIT化を進めるにあたって、「何から始めていいか分からない」という人が多いのも事実。

一口にITと言っても難しく費用が掛かるものだけでなく、大きなコストをかけなくてもできる工夫はたくさんあります。

どこが手作業が多いか、一番困っているところはどこか分析し、IT化できるところを見つけていくことが重要です。

 

とは言え、IT化と組織のITリテラシーは必ずしも一致しないので、そこまで効果が高くなくても多くの人が使いやすいものを優先した方がいいでしょう。

失敗すると失敗した雰囲気で頓挫していくため、小さくても成功体験を積み重ねていくことが大切です。

 

人だからこそできる仕事と、バックヤードの仕事など、必ずしも人がやらなくてもいい仕事に切り分け、その上でIT化による効率アップを考えていきましょう。

 

民泊IT化のメリット

時間と労力の削減

 

民泊のIT化によって得られるメリットとして大きいのは、時間と労力の削減です。

 

日報は予約台帳を見ながら各部屋の宿泊者名・食事などを手書きで記入しなくてはなりません。

さらに、変更が発生する度に消しゴムで消して修正する必要があります。

 

そこで、データベースから情報を吸い上げ、エクセルで日報を作成することによって時間と労力を大幅に削減することが可能です。

日報を手書きで作成する場合に比べ、一度入れたデータを活用することが可能なため、日報作成の作業時間を大幅に削減することができます。

 

さらに、予約の変更もエクセルなら簡単です。

重要事項を色分けすることで分かりやすくすることも可能でしょう。

 

デジタル入力によってメンテナンス効率と見やすさ、修正のしやすさが向上し、従業員の負担が大きく軽減されます。

 

新たな客層の開拓

 

民泊をIT化することは、新たな客層の開拓にも繋がります。

 

近年訪日外国人が増加し、日本人よりもニーズが多様化しています。

その多様なニーズに対して、民泊というのが宿泊施設の一つの選択肢としてブームになっています。

 

インターネットでしか情報を得ることのできない外国人にとって、民泊の情報をWEBを通じて知るということは必須。

そこでホストがFacebookやInstagramなどのSNSを活用することで、世界中の人とコンタクトが取れるようになる他、民泊の口コミも広がりやすくなります。

 

また、タブレットを導入し、翻訳機能を使用することで、日本語を話せない外国のお客様とのコミュニケーションを図ることも可能になります。

 

情報化の進む世界で、民泊のIT化は新たな客層の集客にも繋がるのです。

 

まとめ

民泊はホストの知識不足などからIT化が遅れていますが、IT化することのよって得られるメリットは沢山あります。

IT化はそんなにハードルの高いものではなく、例えば手書きしていた日報や予約台帳をエクセル入力に変えるだけでも時間と労力を大きく削減することができます。

また、SNSを使用することによって日本人だけでなく世界中の人に民泊の存在を知ってもらうことに繋がり、客層も広がっていきます。

ホストにシニア層の多い民泊ですが、ITに苦手意識を持たず勉強していくことで大きなメリットに繋がっていくでしょう。