今、スマートチェックインがホテル業界でも話題となっています。ビジネスホテルやリゾートホテル、さまざまなホテルで、この新しいシステムを導入し始めています。
しかし、新しいシステムを導入するとなると、メリット・デメリット面が気になりますよね。
ホテルにとって、宿泊者にとってどのようなシステムなのでしょうか。
この記事では、スマートチェックインのメリット、導入するにあたってのデメリットについてご紹介します。
スマートチェックインとは?
スマートチェックインとは、ホテルなど施設の利用者がスマートフォンやタブレット端末を使い、非接触・非対面でチェックインができるシステムです。
フロントに設置されている専用機器に、QRコードをかざすことでチェックインができます。
このとき必要なQRコードは、ホテルを予約したときにスマートフォンなどの端末に送られてくるので、予約からチェックインまで全てオンラインで済ませることができます。
従来の方法は、フロントで名前や住所などの記入が必要です。
スマートチェックインは、記入という作業ではなくスマートフォンなどをかざすことでチェックインができます。今までよりも早く、効率が良い作業が可能となっています。
また、スマートチェックインはルームキーとしても使用可能なシステムでもあり、ホテル業界での注目が高まっています。
スマートチェックイン導入で解決できるホテル業務の課題
スマートチェックインをホテルに導入することで、ホテルが抱える課題を解決に導きます。
こちらでは、スマートチェックイン導入によって解決できるホテル業務の課題についてご紹介します。
ゲストの入館管理
従来のホテルの業務だと、チェックイン・アウトはスタッフと宿泊者が対面で行われています。
新型コロナ感染拡大により、できるだけ人との接触を避けて行動することが、新たな考え方として広まっています。
これにより、業界全体で従来のチェックイン・アウト業務の方法が見つめ直されるようになりました。
スマートチェックインは、チェックイン・アウトが宿泊者の端末操作で完結します。
そのため、スタッフがフロントに常駐する必要がなくなり、非接触でゲストの入館管理が行えるようになるのです。
対面による飛沫感染や接触による感染リスクが従来の業務の課題でしたが、スマートチェックイン導入により宿泊者とスタッフ両者の安全を守ることができます。
多言語対応
ホテルには、国内のみならず世界中からゲストが訪れます。
国籍問わず全てのゲストに満足した「おもてなし」を提供するためには、多言語に対応できる人材が必要です。
しかし、必ずしも全てのホテルスタッフが多言語に対応できるわけではありません。
英語や中国語、韓国語を始め様々な言語に対応できるスタッフを確保できれば、世界中から訪れるゲストの対応に困ることはありませんが、そう容易なことではないのです。
また、多言語対応可能なスタッフを育成するのも時間や費用が掛かってしまいます。
多言語対応可能な人材を確保することが容易ではないことや人材育成に時間や費用が掛かってしまうということが、従来のホテル業務の課題にありました。
スマートチェックインは、端末に多言語設定が可能なシステムとなっています。
ゲストの言語に合わせて、チェックイン・アウトを始め館内案内などのサービス提供が可能です。
これにより、従来の業務課題であった多言語対応を解決へと導くことができます。
ゲストにとっても安心できるサービスですので、インバウンド効果も得られるでしょう。
情報管理
従来のホテル業務では、宿泊者の個人情報管理をほとんど紙を用いて行われてきました。
非常にアナログな方法であり、様々な業界内でデジタル化が進められているなか、時代遅れな方法と言えるでしょう。
紙で宿泊者の情報を管理するにあたって、紛失リスクや情報をパソコンに移す作業が手間であるという課題があります。
また、宿泊者の情報は保管しておかなければならないため、保管場所を確保しなければなりません。
書類の量が膨大になり、保管場所に困っているホテルも多いでしょう。
スマートチェックインは、宿泊者の全ての個人情報をデータで取得し、管理する仕組みになっています。
クラウド上に保管されることになるので、紙を用いる機会を減らすことができます。
これにより、紛失リスクが軽減し、物理的な保管スペースは不要となり、従来の情報管理業務が解決されるのです。
鍵管理
これまでチェックイン・アウト業務が対面で行われていたため、鍵の受け渡しも必然的に対面で行われていました。
チェックイン・アウト業務と同様で、鍵の受け渡しも感染リスクが高いことが問題視されるようになりました。
また、従来のホテルの鍵は、シリンダータイプとカードタイプですが、どちらも破損や紛失するリスクがあります。
スマートチェックインにより、鍵の受け渡しも非接触で行うことが可能となります。
さらに、鍵自体を電子化することも可能です。
宿泊者はチェックインをした時点で、タブレット上にて鍵を受け取ることができます。
チェックアウトをすると鍵を返却したという形になるので、非常に効率的です。
ホテルにとってのメリット
スマートチェックインがどのようなシステムか分かったところで、ホテルに導入することにより、どのようなメリットがあるのかご紹介します。
人手不足の解消
スマートチェックインを導入することによって、今までよりも少ない人員でフロントの業務が可能になります。
従来の方法は、その業務に人員が割かれていましたが、スマートチェックインを導入することにより、その必要がなくなります。
スマートチェックインであれば、フロントは最少人数で、システムによっては無人でも宿泊者を迎え入れることが可能です。
ホテル業界は長年、人手不足が問題視されてきました。新型コロナが終息したあと、観光客や旅行者が増え、さらにホテルを利用する人が増えると考えられます。
これまでの方法で宿泊者を受け入れていると、ホテルスタッフの負担が大きいままです。
このホテルスタッフの負担を減らし、人手不足が解消できることが最大のメリットです。
顧客情報のデータ化
スマートチェックインにより、宿泊者の情報をデータ化し一括管理が可能となります。
従来の方法は、紙に個人情報を記入し、それを元に管理する必要があります。紙面で顧客情報を管理するとなると、紛失のリスクもあり、宿泊者が増えるにつれ検索や管理場所の確保が大変です。
しかし、スマートチェックインは専用端末でチェックインを行うので、データ上での管理が可能になります。
検索する際にも、以前の情報をデータで管理されているので、手間を省くことができます。
顧客情報がデータ化することによって、今までよりもより安全に保管することが可能になります。
ホテルの宿泊者にとってのメリット
スマートチェックインを導入するにあたって、ホテル側にだけメリットがあるようなシステムでは意味がありません。
宿泊者にとってもメリットが大きいシステムになりますので、ご紹介します。
感染リスクを回避できる
スマートチェックインは、非接触・非対面でチェックインが可能です。
それにより、近年懸念される新型コロナの感染リスクを回避することができます。
新型コロナが流行したことで、スマートチェックインを検討するホテルが増えました。コロナ禍になり、人々は感染対策が徹底されているかを重要視するようになっています。
人と接することなくできるスマートチェックインは、ホテルを利用する人にとって安心できるシステムです。
言語が通じなくても利用可能
ホテルに宿泊する人は、日本人だけとは限りません。
日本語が分からない宿泊者がチェックインする際に、スマートチェックインが導入されているホテルであれば、簡単に手続きできます。
上記でもあるように、ホテル業界は人手不足が問題となっています。
あらゆる言語に対応できるスタッフもまた、不足しているのです。
自分の言語に対応できるスタッフがいなくても、スマートチェックインがあれば困ることなくホテルを利用できます。
スマートチェックインのデメリット
ホテル側と宿泊者にとって、それぞれメリットがあることが分かりました。
こちらでは、スマートチェックインを導入するにあたってのデメリットについてご紹介します。
導入時のサポートが必要
新しいシステムを導入することになるので、初めのうちはサポートが必要になります。多くの人は、まだ紙に名前や住所を記入する、従来の方法が広く浸透しています。
機械が苦手な方や初めてスマートチェックインを使用する宿泊者には、ホテルのスタッフによるサポートが必要でしょう。
このシステムが浸透するまでの、ホテルスタッフの負担が掛かってしまう可能性が考えられます。
対策としては、予約時にスマートチェックインの説明を送付し、フロント周りにも使い方が分かる説明書などを配置しておくことが必要です。
「おもてなし」の心が伝わりにくい一面も
ホスピタリティの精神が求められるホテル業界ですので、スマートチェックイン導入により「おもてなし」の心が宿泊者に伝わりにくくなってしまう恐れもあります。
これまで、ホテルスタッフの高い接客技術を体感する機会が多くありました。
実際に、ホテルスタッフの接客に感動した経験を持つ方も多いでしょう。
しかし、スマートチェックインの大きな特長は、非接触での対応ができるということにあります。
従来の方法とは、全く違うスタイルの接客方法になります。
導入することで、全くホテルのスタッフがいなくなるというわけではありませんが、スタッフと宿泊者がふれ合う機会が減ることは間違いないです。
無人のフロントを見て、少し寂しいと感じる方もいるでしょう。
ホテルや宿泊者にとってメリットが多くある一方で、ホテルごとの魅力や特色が分かりづらくなってしまう可能性があります。
これまでの「おもてなし」の質を落とさないためにも、他施設との差別化できるサービスや商品開発などが求められるでしょう。
非接触チェックインサービス「TOMARO+ β版」リリース
当パレスリンクは、非接触チェックインサービス「TOMARO+ β版」をリリース致しました。
β版をリリースに伴い、無料トライアルを実施致しております。
こちらでは、TOMARO+の特長について3点ご紹介します。
ホテルや旅館、民泊、グランピングなど各宿泊施設での試験運用にご協力頂けるテストユーザー様を募集しておりますので、ぜひご検討ください。
スマートフォン一つでチェックインが可能
TOMARO+は、受付にチェックインのためのタブレットや専用機器を設置する必要はありません。
宿泊施設側に必要なものはQRコードのみです。
チェックイン端末が必要な場合、意外と場所を取るため、設置スペースの確保が困難な場合があるでしょう。
TOMARO+はQRコードを設置するスペースがあれば充分ですので、多くの宿泊施設で活用しやすいサービスとなっています。
ゲストはスマートフォンがあればチェックインが完了し、ホテルや旅館、民泊、グランピングなどの宿泊施設が提供するサービスを受けることができます。
受付に設置している専用のQRコードをゲストのスマートフォンのカメラアプリで読み取ることで、チェックイン完了となります。
さらに、ゲストはチェックインのために専用アプリをインストールする必要もありません。
余計な手間がありませんので、多くのゲストに喜ばれるでしょう。
ゲストの情報をクラウド上で管理
TOMARO+は、予約情報やチェックイン状況、宿泊台帳など施設を利用するゲストの情報をクラウド上で管理することができます。
これまで、紙の台帳やカードでゲストの個人情報を管理していたというホテルや旅館も多いのではないでしょうか。
TOMARO+は、紙を用いた業務を省くことができるので、ペーパーレス化が実現します。
ペーパーレス化により、物理的な保管スペースは必要なくなります。
よって、膨大な宿泊名簿やカードの管理業務も改善されるでしょう。
リスティング管理が可能
TOMARO+は、リスティングを登録して利用することも可能です。
近年、グランピングの需要が上昇しており、グランピング運営を開始するホテルや旅館も増加しています。
新たな土地でグランピング開発を行ったり、ホテルや旅館に併設されているケースもあります。
TOMARO+は、リスティングごとに異なるQRコードを設置することができますので、一つのサービスで複数の物件や集客イベント等を管理することが可能です。
まとめ
スマートチェックインは、ホテルにも宿泊者にとっても大変メリットの大きいシステムだということが分かりました。
ホテル業界にとって、さまざまな問題を解消してくれるシステムで、需要も高まると考えられます。
新型コロナ感染拡大の影響で、非接触・非対面で対応できるシステムが必要とされています。
ホテル利用者に、大きなアピールポイントとなるスマートチェックインに注目です。
どのようなサービスが良いのか分からないという場合は、ぜひ「TOMARO+ β版」をご活用ください。
現在、無料トライアルを開始致しております。
ホテルや旅館、民泊、グランピングなどあらゆる宿泊施設に対応しておりますので、この機会にお試しください。