【ワーケーション】導入企業や誘致に取り組む自治体の事例について

新型コロナの感染拡大は、私たちに働き方の見直しを与えるきっかけにもなりました。

近年、「ワーケーション」に注目が集まっており、多くの企業や自治体が積極的に取り組んでいます。

しかし、なかには「ワーケーションをどのように導入すれば良いのだろうか」と疑問を感じている方も多いでしょう。

そこで今回は、ワーケーションを導入する企業や誘致に取り組む自治体の事例をご紹介します。

 

ワーケーションとは?

ワーケーション導入を検討するにあたって、まずは基礎知識について把握しておきましょう。

ワーケーションとは、「Work」(仕事)と「Vacation」(休暇)を合わせた造語です。

普段のオフィスから離れ、リゾート地や観光地先で休暇を楽しみながら仕事をするという働き方のスタイルになります。

欧米では以前から普及していましたが、新型コロナ感染症拡大の影響を受け、この新しい働き方「ワーケーション」が日本でも推進されるようになりました。

基本的に、ワーケーションは休暇先で仕事をするというスタイルになるため、会社が許可した場所で働く「リモートワーク」や「テレワーク」とは異なります。

よって、ワーケーションを導入することで、より自由な働き方が実現します。

 

ワーケーション導入に取り組む企業の事例

幅広い業種の企業が、ワーケーション導入に取り組んでいます。

こちらでは、ワーケーション導入に取り組む3つの企業の事例をご紹介します。

三菱UFJ銀行

2019年度よりワーケーションを導入し、長野県軽井沢にサテライトオフィスを設置しています。

このサテライトオフィスは、社員がワーケーションをするための専用オフィスであり、業務に必要な設備も整えられています。

人気観光地である軽井沢で休暇を楽しみながら仕事ができるということで、社員からも好評を得ているようです。

さらに、シンガポールの拠点にもサテライトオフィスの設置を検討しており、海外でのワーケーション実現に注力しています。

 

株式会社LIFULL

「Living Anywhere Commons」というコミュニティを設置し、宿泊機能を備えたコワーキング施設を全国各地に展開しています。

LIFULLの社員は、コワーキング施設を利用して、休暇を楽しみながら業務をすることができます。

また、地域在住のコミュニティーマネージャーを通じて企画や交流も行われます。

ワーケーション制度を通して集まった人との交流や、土地の魅力を感じることができる内容となっています。

 

株式会社内田洋行

宮城県丸森町で「丸森ヘルスケアワーケーション」を実施しています。

森林療法を実施し、時間単位の有給休暇取得を実施するといったワーケーションを実験的に取り組み、成功を収めています。

心身ともにリフレッシュ効果があり、社員のウェルネス向上やチームワーク向上の結果も得られているようです。

 

ワーケーション誘致に取り組む自治体の事例

ワーケーションを行う個人や企業を受け入れている自治体が多くあります。

こちらでは、ワーケーション誘致に取り組む3つの自治体の事例をご紹介します。

これから実施予定のエリアもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

北海道

北海道で休暇を楽しみながら快適な環境で仕事ができる「北海道型ワーケーション」を展開しています。

ワーケーションに関する情報をまとめたポータルサイトを開設しており、ワーケーションを希望する個人や企業に向けて情報を発信しています。

道内の各市町村でワーケーションの誘致に取り組んでおり、様々なプランが用意されています。

ポータルサイトを利用すると、希望する時期やエリア、ワーク環境、レジャーなど好みの条件に応じて、ワーケーション先を探すことができます。

https://hokkaido-work-vacation.com/

 

神奈川県

人気観光地である箱根町や湯河原町を含む県西エリアにて、「ワーケーションモデルツアー」を実施しています。

地域との交流を組み込んだ2泊3日のツアーを、2022年の秋から冬にかけて実施予定です。

都心からのアクセスも良好で、気軽にワーケーションを体験できるため、ワーケーションをこれから導入するという方も参加しやすいでしょう。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/y2w/kenseipj/workation.html

 

長野県

移住したい都道府県としても大人気の長野県では、「信州リゾートテレワーク推進事業」を立ち上げています。

県内のワーケーション自治体協議会参加市町村などから構成されており、受け入れ環境を底上げするためのサポートを実施しています。

実施期間は、2022年4月1日から2023年3月31日です。

モデルプランの事例を見ると、県内各地のコワーキングスペースが利用でき、農業体験やBBQ、八ヶ岳登山など信州の自然を感じながらワーケーションが満喫できる内容となっています。

https://shinshu-resorttelework.com/

 

まとめ

ワーケーションは、オフィスから離れて、リゾート地や観光地などで休暇を楽しみながら業務を行う新しい働き方です。

ワーケーション制度を企業に導入することで、社員のリフレッシュ効果や地域交流も実現し、業務効率化にも繋がります。

今回ご紹介した自治体以外にも、多くのエリアでワーケーションに関するプランを実施しています。

ワーケーションを実施する際には、各事例を参考に導入方法やプランを参考にしてみてください。