新型コロナウィルス感染拡大以降、ホテルでは「非対面・非接触」でのチェックインに力を入れてきました。その中でホテルでの導入が進んだものが「スマートロック」です。
スマートロックはセキュリティ面での高さや、利便性もあり、普及が進んでいます。この記事ではスマートロックとは何か、導入のメリットやスマートロックの比較をしていきます。
スマートロックとは
スマートロックとは、スマートフォンなどの操作によって、ドアの開け閉めをしたりするシステムのことです。普通の鍵のように、人対人の物理的な受け渡しの必要がないです。最近ではホテルでもこのスマートロックの導入が進んでいます。
鍵の解錠方法も数種類から選べることや、鍵の交換や設置、原状回復が気軽に行なうことができることから、ホテルや民泊での利用に最適です。また、予約やチェックインといったこともスマートフォンのアプリでできるサービスもあり、今注目されているシステムです。
導入メリット
ホテルなどを運営するとなると、鍵の管理や保管、セキュリティーはかなり重要な仕事です。
またフロントでもチェックインなどの受付の仕事をいかに効率化するかがポイントです。その際にスマートロックは意味のある働きをしてくれます。
受付業務の効率化
暗証番号やスマートフォンのアプリでスマートロックは解錠されるため、物理的な鍵の受け渡しの必要がなくなり、受付業務の効率化がアップします。また、非対面・非接触の場合もあるため、感染症対策としてはかなり有効です。
部屋の暗証番号の発行や、鍵の有効期限など設定もネットワーク上からできるため、このことも受付業務の効率化が図れます。宿泊者の予約の情報から、自動でどの宿泊者にどの部屋に泊まってもらうかを決め、当日に暗証番号を自動で発行するサービスもあります。
また、遠隔操作で、予約の管理やチェックイン・チェックアウトでの鍵の開け閉めができるサービスもあり、これも受付業務が効率化できます。入退室のチェックもできるので、宿泊者のチェックイン状況の確認もできます。
セキュリティの強化
人対人の物理的な鍵の受け渡しでは、返却がされないことがあったり、鍵の紛失があったりというリスクがあります。もしかすると、その返却されない間に鍵が複製されて、不正利用される恐れもあります。
スマートロックですと、その心配はなく、管理画面から鍵を利用できなくすれば大丈夫です。また、鍵の有効期限を設定することもでき、時間が来たら自動に無効にすることも可能です。暗証番号を宿泊者それぞれに発行することも簡単にできるため、番号を使いまわしたりすることなく、強いセキュリティーを保つことができます。
宿泊者へのアピール
スマートロックを導入すると、フロントが無人の営業も可能になるため、低価格で宿泊を提供することが可能になります。また、鍵の受け渡しや鍵を持ち歩く手間もないため、紛失を心配する必要はありません。
また、スマートフォンひとつで、ホテル探しから予約、支払い、実際のチェックイン・チェックアウトという流れでできるため、宿泊者側としても利便性が高いです。スマートロックを取り入れていることが、宿泊者に向けてのアピールにもなります。
おすすめのスマートロック
1, KEYVOX（ブロックチェーンロック株式会社）
KEYVOXはスマートロックにスマートフォンのアプリを連動させることによって、入室確認や本人確認、予約や決済といった一連の流れをアプリひとつで叶えてくれます。ブロックチェーン技術により高いセキュリティーも保証されており、安心です。このスマートロックはシリンダーの取り付け工事が必要なタイプと貼り付けタイプの2種類があります。
KEYVOX（ブロックチェーンロック株式会社）
[初期費用] シリンダー取付け型／BCL-XP1 : 54,800円（税別）・貼り付け型／BCL-XE1/ＭＢＪ : 19,500円（税別）
2, RemoteLOCK（株式会社構造計画研究所）
RemoteLOCKはWi-Fiを使ってクラウドから管理できるシステムです。世界最大級の宿泊サイト「Airbnb」などの各予約サイトと宿泊管理ツールがシステムの連携をしており、予約した時点で暗証番号が発行されます。その暗証番号を使ってチェックインすることができ、無人のフロントのホテルにも適しています。
[初期費用] スマートロック RemoteLOCK 5i：35,000円（税別）・RemoteLOCK 7i：オープン価格・アクセスコントロールシステムTOBIRA：本体機材一式の最小費用が30万円～、配線工事および設定の最小費用が30万円～ 取付工事 参考価格：1か所1個取付の場合、概算費用で3万円～
3, あんしんステイIoT（楽天コミュニケーションズ株式会社）
ホテルの宿泊事業を運営する上で欠かせない、宿泊者名簿の作成、本人管理、鍵の管理・個人情報の管理といった、業務の負担を軽くしてくれるIoTサービスの一環として開発されたこのスマートロック。
[初期費用] スマートロック 美和ロック社 PiACKII 通信機能強化版／55,000円・IoTゲートウェイ／30,000円（レンタルの場合は1台あたり月額1,600円） 取付工事 1部屋毎の設置工事費／30,000円〜
まとめ
ここまで、スマートロックとは何か、導入のメリットやスマートロックの比較をしてきました。やはりスマートロックはホテル側の効率化やセキュリティーの問題といったことから、これからのホテル業界にはなくてはならないものになるでしょう。
スマートロックが普及すると、どんどん宿泊者の方も便利になります。どのスマートロックがいいのか、この記事を見て考えていただければ幸いです。
