マンション管理規約に注意!民泊運営が禁止になるルールとは?

民泊運営は、マンションの一室を施設とする「マンション民泊」があります。

しかし、マンション民泊運営をおこなうにあたって、確認しておかなければならないことがあります。

それは、「管理規約」です。

民泊に関する内容も記載されているようですが、どのような内容が記載されているのでしょうか?

今回は、マンション民泊を始めるにあたって確認しておくべきルール「管理規約」についてご紹介します。

 

マンション管理規約とは?

全ての所有者に対する、守らなければならないルールとなっています。

万が一、違反した場合はペナルティを受けてしまうことがあるため、住民は注意しなければなりません。

 

マンション標準管理規約をもとに作成

マンション管理規約は、国土交通省が定める「マンション標準管理規約」をもとに作成しています。

様々な建て方があるため、標準管理規約は3種類に分けて制定されています。

敷地内のマンションの数が1棟である「単棟型」、複数の棟がある「団地型」、1階部分に店舗や事務所などが入っている「複合型」です。

 

国土交通省が定める標準管理規約が、各マンション管理規約の指針となっており、それぞれの形や現状、需要などに合わせて改正がおこなわれます。

 

マンション民泊運営のルール

マンション管理規約は、民泊運営のルールが定められています。

国土交通省は、2018年6月に新民泊法が施行されることを受けて、マンションの民泊に関する項目を標準管理規約に新たに追加しました。

よって、新たに民泊に関するルールが管理規約に記載されることとなったのです。

 

マンションで民泊運営を始めるには、住宅宿泊事業などの申請や手続きをする前に、管理規約を確認しておかなければなりません。

民泊運営が禁止であると記載があるマンションでは、民泊運営が難しいです。

以前に比べて、マンションでの民泊運営が厳しくなったと言えます。

 

マンション管理規約で民泊を禁止とする理由

マンションによっては、管理規約で民泊を禁止としている場合があります。

なぜ民泊を禁止としているマンションがあるのか、その理由についてご紹介します。

 

民泊によるトラブル防止

マンション管理規約内で、民泊を禁止とする大きな理由は、トラブル防止のためです。

国内外問わず様々な人が民泊を利用するため、文化の違いやルールを理解していない場合もあります。

民泊を利用した人が夜遅くまで騒いでいたり、ルールを無視したゴミ分別など、トラブルが発生していることも事実です。

 

経済効果や地域活性化などメリットも多くありますが、マンションの住民を守ることも大事であるため、トラブル防止のために管理規約で禁止している場所があります。

 

マンション民泊を始める前に確認する項目

マンション民泊運営を始めるにあたって、管理規約を確認しなければなりません。

民泊運営に関して記載がある項目は、マンション管理規約内の「用途」の部分です。

 

大元となる国土交通省のマンション標準管理規約の「用途」には、住宅宿泊事業が可能な場合と禁止する場合の2パターンが記載されています。

民泊運営を許可している場合は「住宅宿泊事業に使用することができる」と明記されており、禁止している場合は「住宅宿泊事業に使用することができない」と明記があります。

 

各マンション管理規約には、このどちらかの文章が記載されていますので、民泊運営をする前に該当の項目を確認しておきましょう。

 

マンション管理規約改正すると民泊が許可される

マンション民泊運営に関するルールは、各マンション管理規約で定められています。

その管理規約は、国土交通省のマンション標準管理規約に基づいて改正などを重ねて作成されており、住民が改正のために声を上げることができます。

つまり、マンション管理規約を改正すると、民泊運営が許可されるということになります。

 

しかし、管理規約を改正することは簡単ではありません。

マンション管理規約を改正するための手順を見てみましょう。

 

マンション管理規約改正の手順

マンション管理規約改正の手順として初めにおこなうことは、委員会を立ち上げ、改正案を作成することです。

作成した改正案をもとに、説明会を開催しなければなりません。

民泊運営は、マンションの住民にとって影響がある内容となるため、区分所有法に基づき、住民の承諾が必要です。

 

ここまでクリアすると、理事会で審議された後に、集会で決議がおこなわれ、全ての許可が下りると、管理規約の改正がおこなわれます。

このように、改正までには多くの手順が必要となり、容易ではないということを把握しておきましょう。

しかし、改正が出来た場合は、マンション民泊運営が可能となります。

現在、管理規定で民泊が禁止されているマンションで民泊を始めたい場合は、住民が納得できるようなビジョンや対策が必要となります。

 

まとめ

マンションで民泊運営を始めたい場合は、マンション管理規約を確認しなければなりません。

国土交通省が定めている標準管理規約をもとに作成されており、マンションの建て方や現状、需要などによって管理組合が適用しています。

全てのマンション管理規約が民泊運営を許可しているわけではなく、トラブル防止のために禁止しているマンションもあります。

しかし、管理規約は手順を踏むと、改正が不可能ではありません。

どちらにしても、マンション民泊をおこなうためには、管理規約が鍵となります。