シンプルな構造でより便利に!ホテル向けVODシステムのサービスについて徹底解説!

客室のテレビにVODが設置されているホテルが多くあります。

ホテルに設置されているVODは、一般の家庭で視聴できるVODとは、サービス内容が異なる部分があります。

また、近年は構造がシンプルになっており、より便利になっているようです。

ホテル向けVODシステムと呼ばれるサービスですが、どのような内容なのでしょうか?

今回は、ホテル向けVODシステムのサービスについてご紹介します。

 

VODとは?

ホテル向けVODシステムについてご紹介する前に、VODについてご説明します。

VOD(ビデオ・オン・デマンド)とは、動画配信サービスのことで、世界中の映画やアニメ、ドラマなどのコンテンツを視聴することができます。

 

代表的なVODとしては、NetflixやAmazon Prime、U-NEXTが挙げられます。

近年は、新型コロナの影響で広まったステイホームを楽しむ一環として、家庭で利用している人も多いでしょう。

このようなサービスがホテルでも楽しめるようになっています。

 

ホテル向けVODシステムのサービス

VODは上記のようなサービスになりますが、ホテルの客室にあるVODは、ホテルにとって便利なサービスとなっています。

それぞれの内容について詳しく見てみましょう。

 

STBレスVODシステム

専用端末であるSTBが不要である「STBレスVODシステム」です。

このサービスは、STBが不要であるため、客室のテレビにLANを接続するだけでコンテンツが視聴できます。

これまでは、客室のテレビとコンテンツを配信するインターネットとの間に、STBやケーブルなど多くの機器が必要でした。

STBレスVODシステムは、間に多くの機器を必要としません。

客室のテレビ周りがすっきりとする、シンプルな構造になっています。

 

STB設置型VODシステム

STBレスに非対応のテレビに対しては、「STB設置型VODシステム」がおすすめです。

ホテルによっては、客室のテレビがSTBレス非対応である場合もあります。

館内の全てのテレビを入れ替えるとなると、大きなコストが必要です。

 

STB設置型VODシステムのSTBは、従来よりもサイズがコンパクトになっており、簡単に設置することができます。

さらに、専用のリモコンと客室のテレビリモコンを統一することができます。

ホテル向けVODシステムを導入したいけど、客室のテレビを入れ替えることが難しい施設にとって、メリットが大きいと言えるでしょう。

 

クラウドVODシステム

クラウドVODシステムは、ホテル向けVODシステムを販売している会社のデータセンターから、直接コンテンツが配信されます。

そのため、ホテル内のサーバーが不要になります。

より、シンプルな構造でVODのコンテンツを視聴することが可能です。

ただし、配信ができる客室数に限りがあるため、中小規模のホテル向けとなっています。

 

次世代型VODシステム

次世代型VODシステムとは、HTML5を使用したVODシステムです。

これにより、YouTubeなどの動画配信サービスの連動やスマホやタブレットとの連動も可能になります。

従来のシステムよりも、ハイクオリティのホテルインフォメーションや外部の情報を表示することができます。

ホテルの客室のテレビを通して、動画コンテンツだけでなく、館内外の様々な情報を収集することが可能です。

 

ホテル向けVODシステムの強み

ホテル向けVODシステムの強みについて、4点ご紹介します。

 

シンプルな構造でコスト削減

従来のシステムに比べて、シンプルな構造になり、ホテルのコスト削減が実現することが大きな強みです。

STBレスやサーバーが不要となるシステムを選択すると、STBやサーバーに必要な料金が不要となります。

初期導入コストや、VOD導入による関連コストも従来に比べて大幅に削減することができます。

 

ホテルシステムとの連動で業務効率化

ホテル向けVODシステムは、ホテルシステムと連動が可能であるため、スタッフの業務が効率化できます。

客室のVOD視聴状況や清掃状況をフロントで把握することができるようになります。

そのため、システムを通してVOD視聴料金と宿泊費用の同時清算や、客室のステータス更新・確認が可能です。

フロントでの清算業務や清掃スタッフの業務が効率化されます。

 

多言語対応でインバウンド対策

ホテル向けVODシステムは、多言語対応となっているためインバウンド対策が強みとなっています。

VODコンテンツ視聴はもちろん、館内インフォメーションや周辺情報を多言語で提供できます。

リアルタイムの情報を提供できるため、ホテルスタッフにとっても海外からの宿泊客にとっても安心して利用できるシステムです。

 

エマージェンシーVODシステムで災害時の迅速なアナウンス

ホテル向けVODの強みとして、災害時の迅速なアナウンスが可能であるということが挙げられます。

これは、エマージェンシーVODシステムというサービスを導入することで可能になります。

日本は、地震大国であるため、ホテルも充分な災害対策を施さなければなりません。

ホテルVODシステムを導入すると、テレビを点けていない場合でも地震や火災などのアナウンスを表示します。

そのため、宿泊客を迅速に避難誘導することができます。

 

まとめ

家庭でも利用されているVODが、ホテル向けのサービスとして導入されています。

専用端末のSTBやサーバーが不要なもの、または従来よりもコンパクトサイズなSTB設置型などがあり、ほどんとのホテルに導入することが可能であると言えます。

ホテル向けVODシステムは、ホテルシステムと連動できるため、フロントや清掃スタッフの業務効率化が可能です。

また、多言語対応のシステムであるため、災害時も迅速にアナウンスを表示することができます。

ホテルでVODコンテンツを楽しめるだけではなく、大きな強みがあるシステムです。