オートキャンプの憧れ!ルーフトップテントで後悔したことは何?

車ごとキャンプサイトに入ることができるオートキャンプ場は、気軽にキャンプをしたい人にとても便利なシステムです。実際にオートキャンプ場に行って見ると、来ている人の宿泊形態が様々なことに驚く人も多いことでしょう。車の横にテントを設置する人もいる一方で、キャンピングカーを持ち込む人もいます。そのような人の中には、車にルーフトップテントを設置し、そこで寝ている人もいたりします。

オートキャンプをする人にとっては、身近で憧れの存在でもあるルーフトップテント。しかし、実際に使ってみると、購入したことを後悔する人が意外と多いものでもあるようです。

今回の記事では、ルーフトップテントの利点や後悔されやすい点を検証します。

 

ルーフトップテントとは何?

ルーフトップテントとは、車の上に取り付ける方式のテントです。ルーフキャリアのように車の上の屋根の上に固定して使用します。

キャンプ場についたら、車の屋根の上に取り付けたルーフトップテントを開き、その中にベットスペースを作ります。ルーフトップテントの高さは、大人一人が座っても大丈夫なくらいのものが多いようです。

 

ルーフトップテントを利用した人が、後悔することは?

そんなルーフトップテントですが、実際に購入した人は、一体どのような点を公開していたりするのでしょうか。いくつかご意見をご紹介します。

画像参照:https://www.arb4x4.jp/tents-awnings-camping/rooftop-tents/

風で揺れる

ルーフトップテントは車の屋根の上にのっているので、地上に設置したテントと比べると、どうしても風の影響を受けやすくなります。天気の良いときだけキャンプに行けるなら良いのですが、山の上や海の側にあるキャンプ場では、どうしても風が強くなりがちです。そのような場所でルーフトップテントを使うと、特に寝ているときに、揺れを感じやすくなります。また、ワンボックスカーのようなもともとの車高が高い車の上にルーフトップテントを設置すると、高さが増すため、風がふくと揺れやすくなります。

揺れを防ぐには、ルーフトップテントを車に設置するときにしっかり設置する事が必要になります。また、地上にペグを打ってテントを固定するタイプのルーフトップテントを選ぶことで、揺れの問題はかなり解消されるのではないでしょうか。

 

外から見えやすい

ルーフトップテントは、当然のことながら、車の上にあります。しかし、車の上はほぼ人間の目の高さとなるため、意外とルーフトップテント内部は周りの人から見られやすい、ということも起こります。テントの中にいてもプライベート感がなくなり、ストレスを感じるため、ルーフトップテントの購入を後悔する人も多いのです。

とはいえ、周囲に人がいないところでキャンプをするなら、ルーフトップテントの中で眠っても、他の人に内部をのぞかれることはないでしょう。また、テントを設営するときに、人にがいないような方向にテントの入口を向けるだけでも、人目が気にせずにテントに出入りできるようになります。

また、ルーフトップテントを使ってキャンプをする人の数は、今のところあまり多くはありません。そのため、珍しさから、キャンプ場で注目を浴びてしまうこともありますし、知らない人からルーフトップテントについていろいろ質問されることもあるかもしれません。そうしたことがストレスになる人もいるかも知れませんね。このような場合は、ルーフトップテントの魅力をアピールして、同じようじルーフトップテントを使うキャンパーを増やしてしまいましょう。

 

夏かなり暑い

ルーフトップテントは車の屋根の上にあるため、直射日光を受けやすくなります。また、夏は車の車体自体が熱くなっているため、テントの下の高温になっています。直射日光と高温に挟まれたルーフトップテントの中は、夏はかなりの高温になってしまうことを後悔しているユーザーもいます。

こうしたことを避けるために、ルーフトップテントの上に影を作るか、あるいは木陰がある場所に駐車するなどして、車とテントを直射日光があたらないようにする必要があります。また、ルーフトップテントの高さを生かしてテントの中の風通しをよくすることで、中が暑くなるのを抑えることもできるでしょう。

風通しをよくするなら、ルーフトップテント付きの車を小高い丘のようなところに持っていって、そこでテントを設営すると、昼間高温になったテント内部の気温も下がり、夜にはゆっくりと眠ることができます。

 

冬に寒い

また、ルーフトップテントの内部では、冬は一層寒さを感じやすくなりまし、ルーフトップテントの上に雪が積もることもあります。雪が積もったくらいでテントが破壊されることはありませんが、中で寝ていると気温の低さをダイレクトに感じて、朝に目をさますことになります。

ルーフテトップントの中は、ほぼ寝るためだけのベットルームとなっています。そのため、テントの中でストーブなどの暖房器具を使うことできません。また、テントの中でストーブを使うと一酸化炭素中毒になる恐れもあるため、やはり暖房を使うことは避けたほうが良いでしょう。

冬にルーフトップテントの中で眠るときには、厚着をする必要があります。また、もしも電源が確保できるなら、電気毛布を使うのがおすすめです。

 

車高が高くなる

ルーフトップテントを設置すると、車の車高が高くなります。一般的な乗用車はもちろんですが、ワンボックスカーやバンタイプの車のようにもともとが大きいクルマにルーフトップテントを設置すると、一層車高が高くなります。

車高が高くなりすぎると、駐車場の建物などに車を入れることが難しくなりますし、小さなトンネルを車でくぐることができなくなります。野外で車を駐車するときには大きな問題にはならないでしょうが、街中で地下駐車場などに車を置きたいときには、場所を探すのに少し苦労するかもしれません。

また、車高が高くなると、走っているときの空気抵抗が大きくなります。のんびり運転するのがお好きな方は良いのですが、例えば高速道路を走っているときなどに、思ったほどスピードが出せないということも起こります。

そして、ルーフトップテントを設置したことで車高が高くなると、車の総重量も重くなります。その結果、車を動かすのに今までより多くの燃料が必要となります。つまり、ガソリン代が高くなる可能性もあるのです。

 

ルーフトップテントの上り下りが大変

車の上に設置されるルーフトップテントは、高さが約2 メートル前後のところにテントの出入り口があります。もちろん、テントの出入り口にははしごを設置しますが、このはしごの上り下りが大変だと思う人もいます。

確かに荷物を持ってはしごを上り下りするのは難しいもの。また、少しご高齢の方であれば、怪我をするリスクを考えると、はしごの上り下りは大変かもしれません。加えて、足や腰などに慢性的な痛みを抱えているような方は、はしごの利用は避けたいと思うのも自然なことでしょう。

とはいえ、若い方あるいは体力のある方であれば、はしごの上り下りをマスターするのは時間の問題で、慣れると数秒で上り下りできるようになります。また、はしごが苦手なら大きな箱などの台を用意することで、上り下りの問題は解決できるでしょう。

とはいえ、特に朝起きた直後には、用心しながらはしごを降りたほうがよいでしょう。

 

設置が難しい

ルーフトップテントの設置には、2種類あります。ルーフトップテントと車本体を一体化させるための設置と、車と一体化したルーフトップテントをキャンプ場で使うためのテントの設置です。この両方のテントの設置が意見したところではかなり難しいため、ポップアップテントの購入を後悔する人もいます。

まず難しいのは、最初にルーフトップテントと車を一体化させるための設置作業です。この作業はできれば車の専門家か、アウトドアの専門家におまかせしたいもの。素人が手を出した結果、ルーフトップテントが車から落ちてしまうなんてことが、起こらないようにしましょう。そして、できれば、ルーフトップテントを買う時点から車やアウトドアの専門家に相談することをおすすめします。というのも、ルーフトップテントを買ったものの、車のサイズに合わないものだったことに、購入後に気づく人がいるためです。

続いて、キャンプ場でルーフトップテントを設置する場合です。ルーフトップテントは比較的大型のものが多いので、何人かで協力しながら設置したほうが効率的ではあります。しかし、ルーフトップテントの中でも電動式のポップアップテントであれば、設置もボタンひとつで簡単にできるので、キャンプ場でテントを設置するのにも時間がかかりません。

 

ルーフトップテントの利点とは

このようにいろいろ購入を後悔している人もいるルーフトップテントですが、それ以上にこのテントだけが持つ魅力もあります。ここでは、そんなルーフトップテントの魅力を検証します。

画像参照:https://www.arb4x4.jp/tents-awnings-camping/rooftop-tents/

キャンピングカーより安い

ルーフトップテントの魅力の一つは、キャンピングカー一台購入するよりも安い金額で、キャンプ時のベットルームを確保できることにあります。

メーカーにもよりますが、ルーフトップテント本体の価格は20万円から40万円ほど。キャンピングカーを一台購入することと比較しても、かなりお手頃な価格といえるでしょう。でも、テントを一張買うことと比べると、やはりルーフトップテントの価格は高くなるのも事実です。

 

虫が入りにくい

ルーフトップテントの利点の2つ目は、テント内に虫が入りにくいことです。地面から2メートルほど離れていますので、蚊やハエなどの虫に悩まされることが一気に減ります。また、ヘビがテントに入ってくることもほぼ無くなるので、虫やヘビが苦手な方には、ルーフトップテントの利用をおすすめします。

 

景色がよい

ルーフトップテントの最大の利点は、やはりその景色の良さにあります。少し地面から離れて見るだけで、周りの景色が変わって見える楽しさが、ルーフトップテント最大の魅力です。

 

まとめ

今回の記事では、ルーフトップテントの利点と、購入後に後悔されやすい点を検証しました。設置にも少々手間がかかり、一般のテントと比較すると価格も高めですが、それでも景色の良さなどルーフトップテントでなければ味わうことができない利点も存在します。

興味のある方は、ルーフトップテントの購入を考えてみても良いのではないでしょうか。