《IoT化するホテル業界》新しい常識で問題解決?!メリットと活用事例を紹介

「IoT」という新しい常識がホテル業界にも広まっています。

これまでのホテルは、チェックインからチェックアウトまで従業員が接客、対応していました。

しかし、IoTが導入することで、その常識が変化しているようです。

IoTを導入することで、一体どのようなメリットが起きるのでしょうか?

今回は、ホテルにIoTを導入するメリットと活用事例をご紹介します。

 

ホテルのIoT化とは

ホテルのIoT化とは_イメージ

ホテル業界においてのIoT化とは、専用のアプリやシステムを通してモノの管理や業務を遂行することを指します。

そもそもIoTとは「Internet of things」の頭文字で、直訳すると「モノのインターネット」です。

インターネットを通して、モノの管理を行い、データ収集を行います。

これまでのホテル業務は、全て従業員が行っていましたが、IoTによって自動化と省人化が可能になります。

 

IoT導入によるホテル業界のメリット

IoTがホテル業界に導入されることで、様々な問題解決の糸口となっています。

こちらでは、ホテル業界にとってのメリットについてご紹介します。

IoT導入によるホテル業界のメリット_イメージ

 

従業員の負担軽減

IoTで業務を自動化できるので、ホテル従業員の負担が軽減されます。

例えば、チェックイン・アウトはIoTで自動化が可能になるので、従業員が一つひとつ確認する作業は不要です。

従来のチェックイン・アウトは用紙に記入し、宿泊者の情報を確認する作業が必要でした。

フロント対応する従業員の人数が必要で、お客様を待たせる方法でもあるので、IoTにより効率化を図ることができます。

 

また、IoT導入で在庫データも把握できるので、備品の棚卸から管理、発注業務を効率化することができます。

アメニティーなどホテルの備品は数も多く、従業員の負担となっている業務の一つです。

在庫管理のIoTデバイスを導入することで、その業務をミスなく効率よく行うことができます。

 

ホテル業界は離職率が高く、以前から人手不足が大きな問題となっています。

それ故に、業務を兼任しているホテルの従業員も多く、従業員の負担が問題視されています。

IoTを導入することで、従業員は本来の業務に徹することが可能です。

 

宿泊者が安心できる感染症対策を提供

IoTが導入すると、対面で接客する機会を減らすことができ、宿泊者に感染症対策を徹底したサービスを提供することができます。

感染症対策が徹底されているホテルとしてアピールできるので、ホテルにとって大きなメリットと言えるでしょう。

 

新型コロナ流行後、人々はできるだけ接触・密接を避けた場所を選ぶようになりました。

これは、ホテルを利用する人も同様で、感染症対策ができていない施設は不安を与えてしまいます。

IoT導入により、無人チェックイン・アウトができるだけでなく、大浴場などの人が集まる場所の混雑状況を把握することも可能です。

宿泊者は安心してホテルを利用することができます。

 

ホテルのIoT活用事例

全国には、IoTを導入し活用しているホテルが存在します。

こちらでは、その中で3つのホテルをご紹介します。

ホテルのIoT活用事例_イメージ

 

①&AND HOSTEL

東京と大阪に展開する「&AND HOSTEL」は、IoT体験型宿泊施設です。

宿泊者は、チェックイン時に専用のスマートフォンを貸し出されます。

このスマートフォンがルームキーとなるだけでなく、室内環境も宿泊者が管理・調整することができます。

また、ラウンジなどホテル内のパブリックスペースの混雑状況の情報も知ることができます。

専用のスマートフォンというIoTデバイスを通して、最新IoT技術を体験できるホテルです。

&AND HOSTEL | ウェルネスを届けるスマートホステル

 

②変なホテル

長崎県にあるハウステンボスで1号店をオープンさせ、今や海外にも展開している「変なホテル」。

どのような特徴があるかというと、まず、フロントで宿泊者を迎え入れているのは恐竜のロボットです。

非対面でチェックイン・アウトを行い、館内のあらゆる場所でロボットが接客を行っています。

最新テクノロジーを駆使して、宿泊者がより快適に過ごせるようにと変化し続けているホテルです。

変なホテル公式予約サイト|世界初のロボットホテル (hennnahotel.com)

 

③MUSUBI HOTEL

京都にある「MUSUBI HOTEL」は、株式会社TATERU bnbが開業したIoT機器を活用した宿泊施設です。

株式会社TATERU bnbが開発した「bnb kit」を導入し、宿泊者がより快適に過ごせるサービスを提供しています。

bnb kitには、タブレット機器によるチェックイン・アウトや、「TRIP PHONE」という多言語対応IoTデバイスを全室に完備しています。

「訪れた人たちと京都を結ぶ」というコンセプトを持つこのホテルは、館内にアート空間を設けており宿泊者は、地元の文化に触れることができます。

IoT機器を通して、国内外の宿泊者が京都を楽しめるサービスを提供しています。

【公式】 MUSUBI HOTEL 京都四条大宮 | 訪れた人たちと京都の文化を結ぶホテル

 

まとめ

今回ご紹介した3つのホテルのように、全国にIoTを活用しているホテルが広まっています。

ホテルにIoTを導入することで、より効率良く、顧客満足度の高いサービスを提供することが可能です。

従業員にも宿泊者にもメリットがあり、ホテル業界の抱える問題を解決につなげてくれます。

今後のホテル業界の発展には、IoT導入がキーポイントとなるでしょう。