ホテルの部屋が定員オーバーになったら、どうする?  

大人数でホテルや旅館に泊まるとき、「一部屋に何人泊まれるのか」ということを、気にすることもあるのではないでしょうか。そもそも、ホテルなどで一部屋の定員はどのように決まっているのでしょうか。

今回の記事では、ホテルや旅館の「定員」について、考察します。

 

ホテルの部屋の定員はどのように決まるのか

ホテルや旅館の1部屋の定員は、法律によって決められています。まず「旅館業法」によって、部屋の大きさに従って定員が決められており、「基本的に広さから定めた数以内で、かつ寝台の利用可能人数以下」が一部屋の定員となっています。

つまり、部屋の中にあるベットや布団のある数=1部屋の定員となります。具体的には、ベットが2台ある部屋なら定員は2人までとなりますし、シングルベットがある部屋は定員が一人となります。

平均的には、部屋の大きさが約15平方メートルくらいなら、シングルベット付きの一人定員の部屋となることが多いです。また、部屋の大きさが約20平方メートル以上になると、ダブルベット付きの二人定員の部屋となります。そして「消防法」により、ホテルや旅館はこの「部屋ごとの定員数」を届け出て、厳密に守る必要があります。

多くの人はホテルでチェックインするときに、身分証明書を提示したあと、書類にサインをします。それはこうした「ホテルの1部屋あたりの定員数」等のホテル側が決めた条項を、宿泊者側が受け入れて守るという書類(宿泊約款)にサインをしているのです。そのため、定員オーバーで宿泊した場合、ホテル側の取り決めに宿泊者側が従わなかったということになり、何らかのペナルティが課される可能性があります。

 

子供はどうなる?

基本的には、ベットの数=1部屋の定員ですが、この定員は、「大人が泊まることができる数」という意味を持ちます。では、子供の場合はどのように換算されるのでしょうか。

子供が小さくて、まだ大人と1緒のベットに寝ているくらいの年齢であれば、子供が定員に換算されることはありません。逆にいうと、1人でベットに眠る事ができるような年齢であれば、大人同様に「定員」として換算されます。

ホテルによっては、子供を定員に換算するかどうかという基準を、子供の年齢で判断している場合もあります。そうした場合には、10歳あるいは12歳以上の子供が定員として換算されることが多いようです。

 

来客をホテルの部屋に入れてはいけないのも「定員」が理由

大半のホテルでは、ホテルの個人の部屋に外部からの訪問者が入ることを禁止しています。その理由の一つが、このホテルの定員制限であると言われています。

例えば、1部屋の定員数の部屋に、一人の宿泊者が泊まるのは、全く問題ありません。しかし、そこにホテルの外部から人を招き2人で滞在すると、その時点で「定員オーバー」となってしまいます。そのため、外部からの訪問者がホテルの部屋に行くことは認められない、という訳です。

ちなみに、2人定員の部屋を2人で予約したときなどに、最初に一人がホテルに到着してチェックインし、その後にもう一人が遅れてホテルに到着するというケースであれば問題はありません。

 

同じホテルに宿泊する人が他の部屋に行くのも、基本的には禁止

このように見てみると、同じホテルの宿泊している人が、同じホテルのシングルルームに泊まる友人の部屋に行くことも、原則的には禁止されている行為ということになります。複数の人が、誰かのシングルルームに集まって部屋飲みするという行為も、基本的にはやってはいけないということにもなります。

とはいえ、現実的に考えると、同じホテルに泊まる人同士で部屋を静かに行き来している限り、ホテル側が強く注意する可能性は低いでしょう。しかし、部屋飲みをしているときに盛り上がりすぎて、近隣の他の宿泊者に迷惑をかけたり、ホテルの備品を壊したりした場合には、ホテル側から何らかのペナルティを受ける可能性は高くなることは、心に留めておいたほうが良いかもしれません。

 

まとめ

今回は、ホテルの定員と定員オーバーについて考察しました。ホテルの1部屋あたりの定員は消防法などの観点から厳密に決められており、宿泊者もその定員を守る義務があります。とはいえ、複数人で旅行していると、ちょうどよい定員のホテルの部屋がなかなか見つからないことも、しばしば起こります。そのようなときは早めにホテル側に相談することをおすすめします。