秋はキャンプに最適な季節です。暑くもなく、ちょっと寒いくらいの季節の方が、アクティブにアウトドアを楽しむ人には嬉しいのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな秋キャンプに必要な持ち物を10個ご紹介します。
冬用の寝袋とコット
キャンプ場があるのは高原やちょっとした山間の街が多いのではないでしょうか。そうしたところでは、秋になると朝と夜に一気に冷え込みます。そのため、秋のキャンプでは防寒具をしっかり揃える必要があります。
特に寝ている間は体が動かず、体温も下がります。そのため、秋のキャンプでは冬用の寝袋を持っていくことをおすすめします。また、夏用の寝袋しかない場合は、毛布を一枚寝るときにかけておいたほうが良いでしょう。
また、コットと呼ばれる簡易式のベットの上で寝ると、地面に体が直接つかないため、体が冷えるのも最小限に抑えることができます。コットをキャンプで持っていくのはちょっと大変ですが、ぜひ用意しておきたい一品です。
床材付きのテント
秋はテントを設置するときも、すこし注意をしておく必要があります。秋になると、地面が濡れていたりすることもあるため、直に地面に座ると体温が地面に奪われてしまい、一気に体温が下がります。
テントを設置するときには、通常グランドシートを重ねた上に設置することが多いと思います。ですが、秋口はその上に毛布のようなものや、何もなければ新聞紙や梱包材のプチプチシートを敷き詰めると、座っててもお尻のあたりが暖いので、快適に過ごすことができます。
毛布(電気毛布でもOK)
秋からのキャンプには、1人1枚毛布を持参したほうが良いでしょう。もちろん大きな毛布である必要はありませんが、体を覆うことができるくらいの大きさは必要です。
できれば汚れたり破れたりしても、問題ないような古い毛布を持っていくことができると良いのですが、最近よく見かける「着る毛布」と呼ばれているようなものでも、保温には十分に役立ちます。ただ、「着る毛布」の多くは燃えやすい素材でできているものも少なくないため、料理のときには着用しないほうがよいでしょう。
キャンプ場で電源が確保できるなら、電気毛布を持っていくのもおすすめです。スイッチを入れるとすぐに暖かくなるので、夜に使うと本当に安心して眠ることができるでしょう。
電源装置
夏のキャンプと同じように、秋のキャンプでも電源装置を持っていったほうが良いでしょう。電源装置があれば、電気ストーブや電気毛布を使うことができるので、テントの中でも暖かく過ごすことができます。また、料理もホットプレートを使うことで、テーブルの上で直接温かい料理を食べることができます。また、今は手頃な大きさの電気鍋も少なくないので、そうしたものを使って料理をしても良いですね。
また、キャンプ場でもPCやタブレットを手放すことができない人が何人もいる場合にも、やはり電源装置が必要になるでしょう。ついでにキャンプ中でも、好きな映画も楽しむことができますよ。
焚き火台
「電気の便利さはわかるけど、やっぱりキャンプには焚き火がしたい」という方は、焚き火台を持っていくことがおすすめです。現在多くのキャンプ場では、安全上の理由から、直火は禁止されています。そのため、焚き火台を持っていかないと、焚き火を楽しむことができないのです。
焚き火台は意外と小さくてお手軽価格のものもあるので、キャンプをする人は1つは持っておいたほうが良いかもしれません。焚き火は調理に使うこともできますが、ゆらゆらと揺れる炎を見ているだけでも、かなりの精神をリラックスさせる効果があるそうです。
七輪と炭
焚き火台を持っていくのは面倒だ、という方におすすめなのが、昔懐かしい七輪です。七輪に炭を入れて燃やすと、意外なほど暖かくなります。また七輪の上に網をおいて、魚や肉・野菜を焼きながらご飯を食べるということもできます。
ただし、一酸化炭素中毒を防ぐため、七輪を使うときにはテントや車の外で使うようにしましょう。また、炭は、薪のようにキャンプ上で販売されていることが殆どないので、近くのホームセンターなどで購入し自分で持参したほうが良いでしょう。
七輪は遠赤外線の効果がガスの4倍あると言われており、魚の身をむらなく、パリッと焼いてくれます。そのため、七輪があれば、キャンプで美味しい焼き魚を簡単に食べることもできるのです。
フリースや厚手のトレーナー
秋のキャンプには上着が必需品です。特に厚手のトレーナーかフリースのような、防寒効果の高いものを持っていくようにしましょう。また、昼間はもちろん夜寝るときにも着ることを前提に、持っていく上着を選んだほうが良いでしょう。
また、ズボンの下に履くスパッツのようなものも持っていくと、足腰を冷やさずキャンプを楽しむことができます。靴下もちょっと厚めのものがおすすめです。
また、上着はちょっと派手な色合いのものを着ていったほうが、キャンプ中に目立ちやすくなるため、遭難防止にも繋がる可能性があります。
ウインドブレーカー
秋は天候が不安定になりやすいため、「せっかくのキャンプしてたのに、雨が降ってきた!」、ということも考えられます。そのため、雨や風を防ぐことができるウインドブレーカーを持っていくことがおすすめです。
厚手のトレーナーやフリースの上にウインドブレーカーを羽織るだけでも、体はかなり暖かくなります。またレインコートより、ウインドブレーカーのほうが動きやすいので、キャンプ中の作業もスムーズに運ぶことができるでしょう。
また、ウインドブレーカーも派手な色のものを着たほうが、キャンプ中の事故や遭難の防止に役立ちます。
ちょっと多めのレトルト食品
気温が低いときには、意外とカロリーをたくさん消費しているもの。その上、薪や炭での火起こしに時間がかかってしまっては、お腹が空きすぎて不機嫌になってしまう人が続出しても不思議はありません。
寒いときこそ、料理は手早く仕上げたいもの。特に火起こしや料理に自信のない人は、ご飯は様々な種類のレトルトで済ますのも、選択肢の一つです。
最近は本当にいろいろな種類のレトルト食品が販売されています。白ごはんだけをキャンプ場で炊いて、いろいろなレトルトカレーを食べ比べするというのも、キャンプだからできる楽しみ方かもしれません。また、火鍋のレトルトスープを買ってきて、いろいろな野菜や麺類と一緒に煮込むというのも、手軽にあたたまるための良い晩御飯となるでしょう。
寒いときにはレトルト食品の力をフル活用するのも、秋キャンプを楽しくする方法です。
熊よけ鈴+熊撃退スプレー
秋になると、動物たちは冬眠の準備を始めます。特に熊は、秋に食物をたくさん食べる必要があるため、場所によっては人が住んでいる街に降りてくる場合もあります。
キャンプ場が山の中にある場合は、そんな熊に出会わないようにする工夫が必要になります。そのため、熊よけの大きな鈴と熊撃退スプレーを、キャンプに持っていくことをおすすめします。熊よけの鈴がなければ、小型のラジオやカウベル(もしあれば)でもよいので、なにか大きめの音が出るものを一つ身につけて、山の中を歩くようにしましょう。
ちなみに、本物の熊に「死んだふり」は通用しません。くれぐれもご注意ください。
まとめ
今回の記事では、秋のキャンプに持っていくと便利なものを10個、ご紹介しました。キャンプ場の多くは、秋になるとかなり冷え込みますので、防寒対策をしっかりして、秋キャンプを楽しみましょう。