長い休みが取れることもあり、キャンプを楽しむ人が多くなる夏。しかし、昨今の異常気象の影響か、ここ数年の夏の暑さは、本当に厳しいものになっています。
楽しいキャンプの最中に、暑さのせいで体調をくずすなんてことが起こるのは避けたいもの。今回の記事では、夏にキャンプをするときに簡単に取り入れることができる暑さ対策を10項目ご紹介します。
夏のキャンプが、楽しくいつまでも思い出に残るものになりますように。
高原か川の近くのキャンプ場を選ぶ
夏キャンプの暑さ対策は、キャンプ場を選ぶ時点から始まります。夏、特に気温の高い8月くらいにキャンプをするのなら、山の中あるいは高原にあるキャンプ場に行くのがおすすめです。標高が高い分だけ気温が下がりますし、場所によっては朝夕は上着が必要なくらい冷えるところもあります。また、山の中でも近くに川があるキャンプ場なら、もっと涼しくなります。
夏のキャンプとなると海岸や海辺に近いキャンプ場に行きたくなりますが、海は山と違い木々が直射日光を遮ってくれないので、どうしても気温が高くなりがちです。クーラーのきいた室内と屋外を行ったり来たりできるような形のキャンプ場であれば海辺でも良いでしょうが、暑さを避けたいなら断然山でのキャンプがおすすめです。
朝と夜に活動、お昼にはシエスタ・タイムを
夏のキャンプで思い切り遊ぶなら、朝か夕方以降に遊ぶようにしたほうが良いでしょう。朝夕はまだ気温が低いので、暑さに苦しむことなく思い切り遊ぶことができます。夜に天体観測などをして、夏の大三角形をさがしてみるのも、良いですね。
気温が一日の中で最も高くなるお昼すぎは、スペイン人のようにシエスタつまりお昼寝タイムをとるのがおすすめです。実際に眠ることはできなくても、日陰でベットや寝袋などの上にゴロンと横になるだけでも、体力回復が早くなり、熱中症などの症状を防ぐのに役立ちます。
夏なら朝思い切り早起きして、森の中をお散歩するのも楽しいですね。双眼鏡を持っていくと、朝ごはんを食べているたくさんの野鳥をはじめとする動物に出会うことができますよ。
帽子と水は必須
比較的涼しくなる朝や夕方以降でも、遊びに行く時には帽子をかぶって、水を持っていくのを忘れないようにしましょう。できれば塩飴も何個か持っていくとバッチリです。
帽子は軽い素材で、なるべくつばの広いものをかぶったほうが、顔や首の日焼けを防ぐことができます。また、水は普通のお水でも良いのですが、もしも液体のスポーツドリンクを持っていく場合は、水で薄めたりしないで、缶や瓶から出した状態のものを持っていくようにしましょう。
ちなみに、大人はキャンプ中にビールを飲みたくなる人が多いと思いますが、アルコールは体内から水分の排出を促進する効果があるので、ビールを飲んでも熱中症対策にはなりません。逆に体が水分不足になってしまう可能性もあるので、暑いときにビールをがぶ飲みするのは避けたほうが良さそうです。
軽くて、明るい色の服を着ること
夏のキャンプには服装にも気をつけたほうが良いでしょう。できれば軽くて体を締め付けない洋服で、明るい色の洋服を着ることをおすすめします。アウトドア用の服は意外と生地が厚くて、茶色やカーキなどの色のものが多いもの。とはいえ、濃い色の生地の服は日光を吸収しやすいため、夏に濃い色の服を着ていると、それだけで体温が上がってしまいます。
そのため、暑さ対策としては、夏キャンプでは明るい色の服を着ることがおすすめです。また、子供さんが明るい色の服を着ていると、森の中で歩いていても目立つので、迷子になるのを避けることができます。
夏のキャンプには軽くて明るい色の服を着るのがおすすめですが、虫が苦手な人はできるだけ袖がついた洋服を着たほうが良いでしょう。
テントはタープやハンモックをフル活用
テントの設置にも夏にはちょっと工夫が必要です。タープのついたテントであれば、タープも使ったほうが、直射日光を避ける事ができるので、テントの中の気温が上がるのを防ぐことができます。また、タープがあれば、急に天候が変わってにわか雨が降ったときでも、テントが濡れにくくなるので、安心ですね。
また、木陰にテントを設置できるなら、ぜひハンモックを利用することも考えてみましょう。丈夫そうな2本の木にハンモックを吊り下げると、荷物置き場としても使えますし、もちろんハンモックの上で横になることもできます。ちなみに、ハンモックに横になるときには、ぶら下げた方向と垂直に横になるとハンモックからの転落が防げるのでおすすめです。
電源装置を持参して、扇風機を使っても
「暑い」を通り越して「熱い」と感じるようなときには、文明の利器を使ったほうが良いでしょう。キャンプ場に電源装置を持参して、扇風機を2台くらい作動させれば、テントの中はもちろんテントの外でもかなり涼しく感じることができます。
電源装置を持っていけば、ポータブルの冷蔵庫を冷やすこともできますし、ホットプレートでテーブルの上で料理したものをそのまま食べることもできます。アイスクリームメーカーでアイスを作ることもできるので、暑さ対策にはかなり有効です。車で夏キャンプに行く人は、ぜひ電源装置を持っていくことをおすすめします。
とはいえ電源装置を使うときには、電源を取ることができるキャンプサイトの場所を選ぶようにしましょう。
食事は火を使わなくても良いものを準備
キャンプの目玉はやはり食事。でも、暑い夏にバーベキューをするのはちょっと気が進まない、という方もいるのではないでしょうか。そんなときには、食卓の上ですぐに食べれるホットプレートを使ったお好み焼きや焼肉のメニューにするのも一つの方法です。
あるいは、冷たいパスタなどお鍋一つでできる料理を作ることで、火を使う回数を減らすこともできます。また、家で料理を作って冷凍しておき、それをキャンプ場に持ってきながら解凍して食べても、火を使わずに食事を楽しめますね。
暑い夏には、どうしても食欲はなくなりがちです。でも、ご飯をしっかり食べないと、暑さに打ち勝つことはできません。できるだけ火を使う回数を少なくしたご飯を、夏のキャンプでは楽しむようにしましょう。
万が一のために、一番近い病院を確認
夏に限らず、キャンプに行く前に習慣づけたいことの一つが、キャンプ場に一番近い病院を調べておくことです。
子供はもちろん大人もキャンプが楽しくてはしゃぎすぎて怪我をしたり、夜に体調を崩したりする可能性もあります。そんなときのために、キャンプ場を予約した時点で、一番近くにある病院の名前・住所・電話番号をメモしておきましょう。
特に真夏に意識を失うくらいの熱中症になった人は、迅速に病院に搬送することが必要です。そのためにも、キャンプ場から一番近い病院とできれば薬局を前もって調べておいたほうが良いでしょう。
キャンプからグランピングに変更しても
あまりに暑いときには、キャンプではなくグランピングに変更するのも良いでしょう。グランピングで使われる宿泊施設は、テント型のものであってもエアコンが設置されていることも多いので、夏でも快適にくつろぐことができます。また、多くのグランピング施設では、コテージやトレーラー型の宿泊施設を備えており、そのような宿泊施設にもエアコンが完備されています。
キャンプと比べるとコストは高くなりますが、クーラーの効いた部屋で眠る事ができる夏のグランピングもおすすめです。
キャンプから帰ったら、十分な休息を
キャンプ中は楽しくて思い切り遊んでいても、家に帰ってきたら、ヘトヘトに疲れ切ってしまう人も多いのではないでしょうか。そのようなときには、キャンプのあとに十分に休息を取ることも、暑さ対策になります。
暑い夏のキャンプは意外と体力を消耗しています。家に帰ったらきちんと休みましょう。
まとめ
今回は夏のキャンプの暑さ対策を10項目ほど検証していました。やはりきちんと食べて、きちんと休むことが最大の暑さ対策になりますね。暑さに負けず、夏のキャンプを思い切り楽しみましょう。