キャンプで和食の朝ごはんを食べたい人へ、手軽に作れるメニューをご紹介

キャンプでの楽しみのひとつが食事です。晩ごはんは、バーベキューやカレーなどおなじみのメニューを作ることができても、意外と頭を悩ますのが朝ごはん。日常生活とは違い、キャンプでは朝に比較的時間があるとはいえ、朝早く起きてご飯を準備するのは、ちょっと大変ですよね。でも、キャンプ中は、ぜひ和食の朝ごはんを食べて、一日中元気に遊びたいものです。この記事ではキャンプ場で作る、おいしくて手軽な和食の朝ごはんを作るコツをご紹介します。

 

朝から炊きたてのご飯が食べたいときには

和食の朝ごはんに欠かせないものといえば、やはりご飯でしょう。確かに朝に炊きたてのご飯を食べるのは、至福の一時といってもよいかもしれません。

しかし、電気釜が使えない環境でご飯を炊くのは意外と手間がかかります。薪や炭で火を起こして、ご飯を研いで、炊いている最中も火の強さを慎重に調整しなくてはいけません。

そんな時には、「ほったらかし炊飯」方式でご飯を炊くことにしましょう。必要なものはお米2合と水380ml、そしてメスティン(ラージサイズ)と25gの固形燃料2個です。

  1. お米を研いで30分水につける。
  2. 380mlの水とお米2合をメスティンに入れて、ふたをする。そして固形燃料2個の上にメスティンをセットする。
  3. 固形燃料2つに火をつけてメスティンを加熱する。風などで火が消えないように気を付けながら、基本的にはそのまま固形燃料が自然に消えるまで放置しておく。時間にして2530分ほど。
  4. 固形燃料の火が消えたら、メスティンをタオルでくるんで蒸らす。このとき、タオルでくるんだメスティンをひっくり返して蒸らすこと。
  5. 10分ほど蒸らしたら、出来上がり。

どうしても朝にご飯を炊くのが面倒な方には、アルファ米を持っていくことをおすすめします。アルファ米とは一度炊きあげたお米を乾燥したもの。お湯を入れて20分ほど待つと炊き立てのお米を食べることができます。調理器具はお湯を沸かす器具だけで十分なので、荷物を増やしたくない人におすめです。また、今どきのキャンプ場では、電源を使うことができるところも多いので、そうした場所の場合は、思い切って電気釜を持ち込んでみてもよいでしょう。

裏ワザとして、前日の晩ごはんに炊いたご飯が残っていたら、おにぎりを作っておき、それを翌朝に焼きおにぎりにするという手段もあります。

 

お味噌汁は具だくさんで

和食の朝ごはんには、お味噌汁が付き物。特にキャンプ場では朝方は冷え込むことが多いので、温かいお味噌汁が朝ごはんにあるとうれしいですね。

お味噌汁は、手軽にフリーズドライやインスタントのものでもよいのですが、ちょっと手の込んだお味噌汁をキャンプで作りたいときには、お肉やお魚の入ったお味噌汁を作ることをおすすめします。お肉やお魚が入ることでおいしい出汁がでますし、その中にお野菜を数種類いれて、お味噌を溶かせば立派なお味噌汁になります。特に日ごろ野菜不足に悩んでいる人は、キャンプの時にはたくさんの野菜を入れてお味噌汁を食べると良いでしょう。

作り方も簡単で、お湯を沸かした鍋の中にお肉かお魚を入れ、火が通ったら野菜を投入。最後にお味噌を加えるだけ。もちろん、市販されているだしの素をちょっと加えても大丈夫です。この時、使うお肉やお魚・野菜は前日の夜に切っておくとますます手軽にお味噌汁が作れます。

もちろん、お豆腐や油揚げなどもお味噌汁に入れたいところ。寒い時に食べる暖かなお豆腐は本当においしいものです。なお、お豆腐は食べるまで、クーラーボックスか冷蔵庫内で保存しておきましょう、

具だくさんのお味噌汁とご飯があれば、あとはフルーツくらいで、立派な和食の朝ごはんが出来上がります。ぜひ、キャンプ中は朝ごはんのお味噌汁を充実させましょう。

 

おかずは何にする?

和食の朝ごはんのおかずで、代表的なものは、やはり焼き魚か卵焼きでしょうか。卵焼きはみんな大好きなおかずなので、ぜひキャンプの朝ごはんにも加えたいところです。大人数でのキャンプだったら、甘い卵焼きと塩味の卵焼き両方を朝ごはんに用意しておいてもよいかもしれません。

また、焼き魚をするなら前の晩に魚をおろして、塩を振って一晩おいておくとよい具合に水分が出て、朝からおいしい焼き魚を食べることができます。また、塩麹を持っていって、前の夜に魚に塩麹をまぶしておいても、おいしい焼き魚ができます。ちなみに、卵焼きに塩麹を加えるのも、うまみが増しておすすめです。ちなみに、一晩おくときには、冷蔵庫かクーラーボックスに氷と共に入れて、保存するようにしましょう。

朝からお肉をしっかり食べたいというアクティブな方は、お肉を野菜と共にフライパンで焼いたソテーがおすすめです。バターを使うと西洋風になりますが、お醤油をちょっと加えるだけで、ご飯の上にのせて丼ぶりもののように食べてもおいしいですよ。薄切りの豚肉のソテーをたくさん作って、各自が自分のご飯に乗せて食べる「セルフ豚丼」を朝から楽しむのも、キャンプならではの楽しみかもしれませんね。もちろん、豚肉だけでなく、鶏肉や牛肉でもおいしい丼ぶりご飯が食べられます。

とはいえ、意外とキャンプの朝ごはんは前日の夜の残りのカレーやシチュー等を食べることになりがちです。しかし、特に夏には食中毒の心配もあるため、やはり朝に料理した方がより安心かもしれません。

 

キャンプで和食の朝ごはん、一番大事なことは

ちなみにキャンプで和食の朝ごはんをするときには、お箸を忘れずに持っていきましょう。もちろん割りばしでも大丈夫ですが、スプーンで食べるよりも、朝からお箸を使って食べた方が、「和食を食べた!」という満足感があるのではないでしょうか。

 

まとめ

今回はキャンプで手軽に和食の朝ごはんを食べる方法をご紹介しました。ほかほかの炊き立てご飯と具だくさんのお味噌汁があれば、何となく食べられてしまうのが、和食の朝ごはんのうれしいところです。

日ごろ朝ごはんを食べる習慣のないひとでも、キャンプ場ではなぜか朝からおなかがすいてしまうもの。キャンプではおいしい朝ごはんを食べて、思い切り大自然を満喫しましょう。