地べたスタイルのキャンプに必要なものは? 地べたスタイルの魅力もご紹介

キャンプをする人にとって重要なのことの一つが「キャンプに何を持っていくのか」ということではないでしょうか。キャンプの持ち物は、ずばり、その人がどのようなスタイルでキャンプをするのか、ということに関係してきます。とはいえ、キャンプをする人あるいはキャンプを計画している人の多くは、できるだけ少ない荷物でキャンプをしたいと思っているのではないでしょうか。

そんな人たちの間で話題になっているキャンプのスタイルが「地べたスタイル」です。この記事では、キャンプの地べたスタイルとは何か、地べたスタイルのキャンプの魅力や地べたスタイルのキャンプに必要なものなどをご紹介します。

 

地べたスタイルのキャンプって何?

地べたスタイルのキャンプとは、ずばり、椅子やベンチなどを使わずに、地面に直接座るタイプのキャンプスタイルです。日本人には「お座敷スタイル」と言った方がわかりやすいかもしれませんね。ちなみにちょっとカッコよい表現では「ロースタイルキャンプ(低いスタイルのキャンプ)」と呼ばれたりします。

もちろん、地べたスタイルと言っても、シートや敷物を敷いたうえに座ることがほとんどですが、乾いた石や土そして草の上なら直接座ることもできますね。

日本人は、お花見のような宴会の時などにお座敷に座ることも多いですし、家の中では靴を脱いで床や畳に座る生活をしている人が多いでしょう。そのため、キャンプの時の地べたスタイルも、それほど抵抗はなく受け入れることができるのではないでしょうか。

しかし、意外なことにヨーロッパやアメリカの人は「しゃがむ」という動作が苦手な人が多いため、この地べたスタイルのキャンプになれるのは少々苦労するのかもしれませんね。

地べたスタイルのキャンプを抵抗なく楽しむことができるのは、日本人の利点かもしれません。

 

地べたスタイルの魅力

地べたスタイルのキャンプの魅力の一つは、まず、キャンプの道具が少なくなるということがあります。まず、椅子を持っていかなくてもよいので、その分荷物が軽くなります。また、椅子は基本的にキャンプに参加する人の人数分確保する必要がありますが、地べたスタイルだと、地面に敷くシートが1枚あれば2~3人くらいの人が座ることができます。そのため、もしも家族4人でキャンプに行くとすると、シートを2枚くらい持っていけばよいので、とても手軽です。

また、地べたスタイルにすると、ごろりと横になることができるという気楽さもうれしいものです。特にキャンプ中の場合、地べたスタイルでたき火を眺めながら、ごろりと横になるということもできます(といっても、眠り込んでしまわないようにご注意を)。

また、地べたスタイルになると、テントの中を広く使えるという利点もあります。テントの中で地べたスタイルになると、天井を高く感じることができます。そのためテントの中が広くなったような気がすることでしょう。

そして地べたスタイルの利点の一つが、体で大地を感じることができるという点です。地面の上に座ると、土の暖かさや冷たさを感じることができます。また、体勢も低くなるため、草や地面のにおいや音などを感じやすくなります。日ごろ感じることのできない土のにおいや温度を感じることができるという点でも、地べたスタイルはおすすめです。

 

地べたスタイルの注意点

いろいろな利点のある地べたスタイルですが、このスタイルをキャンプでするときにはいくつか注意点があります。

まず、できるだけ防水シートなど、敷物の上に座ることをおすすめします。特に雨が降った場合なども考えると、特にテントの中は防水シートをしっかり敷いたうえで、毛布やラグなどを敷いた方が快適に過ごすことができるでしょう。

また、特に冬キャンプをする人で地べたスタイルを取り入れたい人は、特にテントの中の防水と防寒対策をしっかりとする必要があります。また、冬のキャンプで地べたスタイルを取り入れても、寝るときは簡易ベットの上で眠ることをおすすめします。

地べたスタイルする場合は防水・防寒のほかに防虫対策も注意しておいた方が良いでしょう。特に夏にはいろいろな虫が活動しているので、防虫スプレーなどを自分にかけておきましょう。

また、河や沼・湖の近くで地べたスタイルをする場合は、へびやマムシにも、本当に気を付けなくてはいけません。ちなみに、自分のテントの周囲に、水にたばこの吸い殻を入れたものを蒔いておくと、防ヘビ効果がありますよ。

 

地べたスタイルに必要なもの

地べたスタイルには、まず防水シートと熱をためることもできる防寒シートも用意しておきましょう。この2つはテントの中の地べたスタイルの時に必需品と言ってもよいでしょう。また、テントの外で地べたスタイルをするときには、小さくてもよいのでレジャーシートなどを持っていった方が良いでしょう。

そして、キャンプをしていると夜は意外と冷えるもの。地面の上に直接座る地べたスタイルは、特にこの冷えを感じやすくなります。そのため、毛布やラグは忘れずに持っていくことをおすすめします。

意外と地べたスタイルで役立つものが、クッションや座布団です。とはいっても日ごろ家で使っているクッションをキャンプに持っていくのは抵抗がある人が多いでしょう。その代わりに、家から大きめの風呂敷を持っていって、その中に今着ていない服などを入れておくと、十分なクッション代わりになります。

なかには、地べたスタイルでキャンプをしたいけど、膝や腰を痛めているので、立ったり座ったりしゃがんだりするのがつらい、という方もいるかもしれません。そのような方には、座椅子を持っていくことをおすすめします。背中が支えられた状態で長時間地面に座ることができるので、意外と快適です。

また、防虫スプレーとヘビ除けグッズも、地べたスタイルのキャンプには持っていくことをおすすめします。

 

まとめ

日本人にはなじみやすい地べたスタイルのキャンプ方法を、今回はご紹介しました。キャンプの夜にみんなで膝を寄せ合ってたき火を眺めていると、何とも言えない一体感に包まれることでしょう。地べたスタイルだと、人との距離も近くなるのが魅力の一つですよね。

これからのキャンプでは、地べたスタイルがおすすめです。