暖かな風に誘われて、春キャンプに持っていきたい持ち物10選

寒さが緩み、たんぽぽが咲くようになると、外に出たくなる人も多いのではないでしょうか。春に向けて新しいキャンプグッズが販売されることも多いため、この時期にキャンプデビューする人も少なくないことでしょう。とはいえ、天候が変わりやすい春の時期のキャンプには、何を持っていけばよいのか悩んでしまうのではないでしょうか。

今回の記事では、春キャンプに持っていきたいグッズを10個、ご紹介します。

 

テント

キャンプに必要なものの筆頭がテントです。春キャンプに持っていくテントは、基本的に冬用と同じ装備で持っていくことがおすすめです。

春になっても、朝方や夜には意外と冷え込むもの。特にキャンプ場は山の中にあることも多いので、夜から朝のかけての冷え込みは、冬の頃とあまり変わらないこともあります。そのため、テントは冬用のものを持っていくことがおすすめです。

テントの下に敷くシートもできるだけ厚めのものにしたほうが良いでしょう。春はまだ地面も冷たい事が多いので、その上に直接寝ていると体温が地面に奪われ、風邪を引くことにもなりかねません。春キャンプのテントは冬バージョンの装備がおすすめです。

タープ

テントは冬用のものを持っていくときでも、春キャンプのターフは少し軽めのもので良いでしょう。

春キャンプでのターフの役割は、雨除けそして雪除けです。暦の上では春になっても、山間部や北日本では日によっては雪が降るときもめずらしくありません(北海道の東側では、5月でも雪が降ることもあります)。そしてこの時期の雪は、水分を含んだとても重い雪になることも多いのです。もしも、そんな重い雪がテントに直接降り積もると、テント自体が雪の重みで崩壊する可能性もあります。そうした悲劇を防ぐため、テントにはターフをつけることをおすすめします。

また、ターフだけを設置して、その下で焚き火をすると意外とその周りも暖かくなりますよ。

 

冬用シュラフ

春のキャンプに行くときには、冬用のシュラフを持っていくことがおすすめです。寝ているときの体温の低下は、場合によっては死につながる可能性もあるくらい危険なもの。それは冬が終わり、春になっても同じです。

ちなみにどうしても寒い場合には、2リットルのペットボトルに熱湯を入れたものをシュラフに入れて、簡易湯たんぽ代わりに使うという事もできます。

また、テントの中では冬用シュラフの上に座ったほうが、お尻が冷えることもなく、快適に過ごすことができるでしょう。

 

クッション性のあるマット

また、冬キャンプと同様に、春キャンプでもテントの中にクッション性のあるマットを持ち込んでその上にシュラフを引いて眠るようにしたほうが快適に眠ることができるますし、寒い思いをすることもありません。

できれば大人一人がのびのびと眠れるような大きめのクッション性のあるマットを持ち込めたら良いのですが、荷物が多くなりがちです。

そうしたときにはクッション性の高い座椅子などを持っていくと良いでしょう。座るときには座椅子として使い、寝るときには平らにしてその上にシュラフを敷くと、少しは快適な夜を過ごすことができるでしょう。

 

電気毛布

春のキャンプにこそおすすめなのが、電気毛布を持っていくことです。今は多くのキャンプ場が、AC電源付きのキャンプサイトを常設しています。電気ストーブと比べても、電気毛布は使用電力が小さいのでキャンプ場の電力でも大きな問題なく使用することができます。

電気毛布はテント内部にカーペットのように敷いて使うこともできますし、もっと気温が低いときには体に直接かけて使うこともできます。とはいえ、眠るときに使うなら、体に直接巻き付けず、シュラフの上から電気毛布をかけることがおすすめです。長い間電気毛布を肌につけて使っていると、低温やけどを負う可能性があるので、注意が必要です。

また、出来上がって鍋に入ったままの熱々の料理を、電気毛布で保温しておく使い方もできます。キャンプ中に時間差で料理を食べることになった場合には、このような毛布の使い方がおすすめです。

 

虫除けスプレー&熊よけスプレー

春になると、活発になってくるのが虫たち。自然の摂理とは言え、あまり虫が好きではない人も多いはず。しかし、春キャンプを楽しむには、虫対策も考える必要があります。特に春になるとどこからか現れるブヨは、刺されるとかなり痒みが強く、赤く腫れ上がってしまいます。

こんな虫とは最初から出会わないようにするのが、一番よい選択でしょう。そのため、春キャンプには虫除けスプレーを持っていくことがおすすめです。

とはいえ、夏のように半袖半ズボンでキャンプする人はごく少数だと思いますので、虫除けスプレーは顔と手を中心に使えば、十分に効き目があるでしょう。また、虫除けスプレーを少しテントの入口のあたりにつけて置くと、外から虫が入りにくくなります。

また、春になると虫だけでなく熊の活動も活発になります。特に春は熊が子供を生んだ直後のことが多く、母熊が凶暴になりがちです。山間部へキャンプへ行くときには熊よけの鈴なども持って行くことがおすすめです。

 

長靴

春は天候が不安定になりがちです。キャンプ場の場所によっては雨や雪の両方に見舞われることもあります。特に雨が降るとキャンプ場の中は泥だらけになり、トイレや炊事場に行くのも大変になります。

そのために、春のキャンプでは人数分の長靴を持っていくことをおすすめします。雨が降ったときでも、足元が乾いていると体も冷えにくくなりますし、スムーズに行動ができます。また、同じ理由で春キャンプには、靴下を1組多めに持っていったほうが良いでしょう。

また、草の中を歩くときも、長靴を履いていると虫や蛇などの被害に合いにくいという利点もあります。長靴は、春キャンプの隠れた必需品です。

 

キャンプグリーブの大型反射板

春キャンプでも楽しみたいのが、焚き火。食事を作るためにも、そして暖を取るためにも、必要となります。でも、意外と焚き火だけでは、体があたたまるのに時間がかかるもの。そんなときには、キャンプグリーブの大型反射板を焚き火の後ろに置くと、一気に暖かさが倍増します。

焚き火から少しはなれた場所でも、十分に暖かさを感じることができるようになるので、焚き火に近づきすぎて服を焼いてしまった、というような悲劇を避けることもできます。

 

軍手

春に限らず、キャンプのときには軍手を持っていったほうが良いでしょう。もちろん、様々な作業をするとき、特にナタで木を割って薪を作るときなどに軍手使うこともありますが、春キャンプには防寒の観点からも軍手が必要になります。

また、軍手でかわいいぬいぐるみを作ることもできるので、テントの中で子どもたちと遊ぶときなどに、役立つことでしょう。

 

帽子

帽子もキャンプの必需品です。春キャンプは日差しから頭を守るために、そして寒さからも頭を守るために、帽子が必要になります。できれば生地が厚めで防水加工がされたつばのある帽子を被るようにしましょう。また、帽子の色はできるだけ派手な色のものを選んだほうが、迷子(あるいは遭難)防止になります。

 

まとめ

今回は春キャンプに必要な持ち物を10個紹介しました。春になって活動的になるのは、人間だけでなく、動物や昆虫も同じこと。お気に入りのグッズを買って、素敵なキャンプデビューができるとよいですね。